知っトク情報!「お酢」

【お酢のうれしい5つの効果と、その効果を活かす摂り方のコツについてご紹介します。】

1 食欲増進

お酢と言えば、やはり一番の特徴はその香りと酸味です。 そこに、疲労や夏バテなどで食欲減退してしまった体にうれしい効果“食欲増進”が秘められています。

お酢の香りが嗅覚を刺激し、酸味が味覚を刺激することによって、脳の摂食中枢に働きかけるのです。 (※摂食中枢は満腹中枢とともに、食欲をコントロールする器官です)

脳の摂食中枢が刺激されると、唾液や胃液が分泌され、食欲が増進します。

★摂り方のコツ

食前や食事の初めに、お酢を飲んだり、お酢を使った料理を摂るとよいでしょう。 香りを嗅ぐだけでも効果はあると言われていますが、それでは効果半分ですので、実際に味覚を刺激するのがおすすめです。

食前にドリンクとして飲む場合は、商品ごとの希釈濃度などを確認してから飲みましょう。お酢の原液は消化器官への刺激が強すぎる場合があります。

2 疲労回復

お酢の2番目に有名な効果と言えば、やはり、“疲労回復”です。

お酢の成分が体内でクエン酸に変化し、クエン酸が疲労した筋肉に溜まった乳酸の代謝を促すのです。 運動の後の疲労回復はもちろんですが、肩こり解消などにもひと役買うと言われています。 人間は疲れると体が酸性に傾くという話を聞いたことがあるでしょうか? 酸性に傾いた状態はよくないと言われています。 お酢はすっぱいことから、体を酸性に傾けるのではないかと想像するかもしれませんが、実際は逆です。

さきほど出てきた“乳酸”が酸性物質であり、お酢はそれを減らす働きをするのです。 つまり、からだを正常な弱アルカリ性に保つのを助ける働きをしてくれるのです。

★摂り方のコツ

タイミングは食中または食後がよいでしょう。 ドリンクとして摂っても、食事を通して摂ってもかまいません。 おすすめは、食中に、ビタミンB群と一緒に摂ることです。 疲労回復効果UPが期待できます。

お酢の一日摂取量の目安は15~30㏄と言われています。 一度に大量に摂っても効果が増すわけではありませんのでご注意ください。

【ビタミンB1を多く含む食品】 豚肉(ヒレ>モモ>ロース>肩ロースの順で多い)、生ハム、焼き海苔、たらこ(焼>生)、うなぎ、きな粉、など

3 ダイエット効果

お酢の素晴らしい効果として、忘れてはならないのが、“ダイエット効果”です。 もちろん痩せるためには、運動など他の要素も重要ですが、お酢はダイエットの強い味方であることは間違いありません。 お酢がダイエットの味方と言える要素が3つありますのでご紹介します。

①内臓脂肪の減少 お酢のなかの酢酸が、脂質の合成を抑制し、また、お酢に含まれるアミノ酸が脂質の燃焼を促進すると言われています。

②血糖値の上昇抑制 お酢は、糖の吸収を穏やかにする作用があり、食後の急激な血糖値の上昇を抑えてくれます。 低インシュリンダイエットの方法では、血糖値の急激な上昇を抑制することが大事です。 それにより新たな脂肪をつきにくくする効果が期待できると言われています。

③便通の改善 お酢の成分が、腸内の有害細菌をへらし、腸内環境を改善することで、便秘解消につながります。

★摂り方のコツ

コツは2つあります。

①毎日継続してとりましょう。

②飲むタイミングを意識しましょう。 タイミングについては、実は2つの意見がありますが、おすすめは「食中に飲む」です。 食中でも特に食事の前半で摂るのが理想的でしょう。

食前に飲むことでも血糖値の上昇抑制効果は期待できます。 しかしながら、朝食の前や空腹時などにお酢を飲むのは、消化器への刺激が強すぎる場合があるので、できれば食事の前半がおすすめです。

もうひとつの意見というのは、「食後に飲む」です。 ダイエット目的でお酢を飲んだりする場合に、お酢の“食欲増進効果”で食べ過ぎになるおそれがあるから、食後に飲むのが良いとする意見です。 たしかに、意識的に食事量をコントロールできないという方は「食後に飲む」がよいかもしれません。

そのへんはしっかり自分でコントロールできるという方は、やはり食中(食事の前半)に飲むことをおすすめします。

4 美肌効果

忘れてならないのが、“美肌効果”です。

お酢の成分は、ドロドロ血液をサラサラにしてくれると言われています。 血液サラサラで血流がよくなると、血色がよくなります。 また、老廃物の排出も促進されるので美肌に近づく効果が期待できます。

クエン酸が美肌の大敵“活性酸素”の除去に貢献してくれることも、美肌へのさらなる一歩として期待できるでしょう。

また、便通改善の効果により、体内の毒素が排出されるので、肌荒れ防止も期待できます。

お酢はカルシウムの吸収を高めると言われているので、イライラなどのストレス対策にも一役買ってくれると言われています。 ストレスは美肌の大敵ですから、ぜひ、お酢を取り入れましょう。

5 殺菌作用

最後は、お酢の“殺菌・静菌作用”についてです。 これはからだへの効果ではありませんが、お酢の大きな特徴ですので、ご紹介します。

お酢の殺菌作用は、お酢の成分である酢酸の働きによるものと言われています。 どんな菌にきくのかというと、サルモネラ、腸炎ビブリオ、ブドウ球菌といった食中毒の原因となる菌や、水虫のもとになる白癬菌にまでその効果はおよびます。

そんなお酢の効果を日常で活かす例をご紹介します。

★お酢の殺菌作用を活かすワザ

・酢水をつけた手でおにぎり おにぎりを握るとき、手につけるのをただの水ではなく、酢水(1:1の割合で混ぜたもの)につけて握ると防腐効果が期待できると言われています。 ・野菜などの殺菌 野菜や果物を5~20倍に薄めたお酢に10~15分つけておくことで、表面に付着した病原菌を殺菌する効果が期待できると言われています。 食中毒対策としておすすめです。

・まないたの除菌 まないたを、お酢の原液で拭いたり、浸けたりしておくと、除菌消臭効果が期待できると言われています。 生魚を扱うお寿司屋さんでも昔から行われている除菌方法です。

・酢を入れて足湯 大きめの洗面器かバケツに、お酢を湯で5~10倍程度に希釈して入れ、足湯をすると、水虫ケアになると言われています。 20~30分浸すこと、毎日行うとよいそうです。