憂鬱な季節「梅雨」

ここのところ東京でも雨の日が多い気がするが、まだ梅雨には入っていないらしい。梅雨

・「洗濯ものが乾ききにくい&外に干せない! それが何よりも嫌です!」

・「朝髪の毛がなかなかまとまらないしセットしても広がっちゃうこと」

・「物が腐りやすくなる事」

・「通勤通学で服や靴が雨にぬれ、不快感が暫く続く」

   憂鬱な季節のスタートはまもなく訪れるが、今年の傾向はあるのだろうか?

「5月16日に沖縄・奄美で、すでに梅雨入りが発表されました。沖縄は平年より7日遅く(昨年より4日早い)、奄美は平年より5日遅い(昨年より3日早い)梅雨入りとなりました。気象庁の1ヵ月予報によると、6月下旬にかけての気温は平年より高い見込み。降水量も平年並みか平年より多いと予想されています。梅雨前線は北上または南下して位置を変え、天気の傾向も変化していくため梅雨の間も晴れる日はあります。ただ、前線に向かって暖かく湿った空気が入ると、大雨や落雷、突風のおそれがあります。さらに、台風が近づくと梅雨前線に向かって湿った空気が流れ、大量の水蒸気が供給されるので、集中豪雨になる可能性も。雨の降り方にも注意が必要です」

梅雨は約40日間に渡って続き、沖縄・奄美の梅雨明けは6月下旬頃になる予想。沖縄では記録的に梅雨明けが早かった昨年に比べると、2週間ほど遅くなりそうだ。

その他の各地の梅雨入りは、平年だと九州南部は5月末、九州北部~関東甲信は6月上旬、北陸~東北は6月中旬。梅雨明けは、九州南部~四国で7月中旬、中国~東北は7月下旬となっている。では、今年はどうなるのだろうか?

■「ラニーニャ現象」が襲来!?

では、気温や降水量はどうなるのだろうか。

「この先、6月下旬にかけての気温は北日本~西日本まで、ほぼ全国的に平年より高くなりそうです。雨やくもりの日は湿度も高くなり、蒸し暑くなりますので熱中症に注意をしてください。降水量はほぼ平年並みの所が多いですが、西日本・東日本の太平洋側では平年並みか多いと予想されています。梅雨の終わり頃は、特に西日本で湿った空気が流れ込みやすく、豪雨になるおそれがあります。地震のあった熊本や大分では4月~5月にかけても雨の日が多かったため、梅雨の時期はさらに土砂災害に警戒が必要です」

さらに、なんと今年は2014年夏に発生した「エルニーニョ現象」が終息し、夏には「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高いと予想されているのだそうだ。

「『エルニーニョ現象』とは南米・ペルー沖の海面水温が平年より高い状態が続く現象のこと。『ラニーニャ現象』はその逆で、同じ海域の海面水温が平年より低い状態が続く現象のことです。遠く離れた日本にまで影響が及び、ラニーニャ現象が発生する時は夏の暑さ、冬の寒さが厳しくなると言われています」

1998年はエルニーニョ現象が春に終わり、ラニーニャ現象が夏に発生した年だったが、奄美や九州北部、中国、関東甲信で、梅雨の期間がおよそ2ヵ月も続いたのだそうだ。はっきりとした因果関係があるとは言い切れないそうだが、恐るべし……。

「現在のところ、7月頃からラニーニャ現象が発生するのではないかと予想されています。

統計的に、ラニーニャ現象が発生している時の梅雨の時期には、西日本太平洋側で降水量が多い傾向があります。7月頃といえば、梅雨の末期にあたりますので念のため注意が必要です」

 

とのことだ。今から雨具のご準備を!

Y.S