【目次】
治療費(保険診療の場合)
治療費(自由診療の場合)
治療費(先進医療)
高額療養費制度とは
混合診療とは
治療費(保険診療の場合)
がん治療の多くは保険診療(公的医療保険)の対象となり、標準的な治療法や薬剤、検査、入院費用などが自己負担額を抑えながら受けられます。ただし、厚生労働省が承認していない最新の治療法や、健康保険が適用されない先進医療は保険適用外で全額自己負担となります。また、公的医療保険には高額療養費制度があり、自己負担額が一定額を超えた場合に払い戻されるため、長期間の治療でも安心して治療を受けられます。

<がん治療費の全体的な傾向>
1件あたりの平均治療費
厚生労働省の2021年度の調査によると、がんで入院した場合の1件あたりの平均治療77.5万円、平均入院日数は10.6日です。これは保険適用前の金額であり、3割負担の場合の自己負担額は約23.2万円となります。外来の場合は、1件あたりの平均治療費は約6.7万円です。3割負担の場合、自己負担は約2.0万円ですが、治療が長期化するとこの額は増えていきます。治療が長期化した場合に備えるために、がん保険の活用を考えてもよいかもしれません。(がん保険の情報はこちら➔)
がんの種類別の治療費(平均)

治療費(自由診療の場合)
がんの自由診療は、治療内容によって幅広く、数百万円から数千万円以上になることもあります。自由診療は保険適用外となるため全額自己負担となり、最新の薬剤など、保険診療ではできない治療法を選択できる一方で、経済的な負担が非常に大きくなるのが特徴です。
高額になることの多い自由診療に備えるには、自由診療をカバーしているがん保険が有効ですが、このタイプに加入している方はまだまだ少ないのが現状です。(自由診療をカバーしているがん保険の情報はこちら➔)
<自由診療の具体例>
未承認薬・適応外薬の治療
未承認薬:海外では有効性が認められているが、日本では厚生労働省の承認を得ていない抗がん剤や薬剤を使用する治療です。
適応外薬:特定の臓器のがんに保険適用される薬剤を別の臓器のがんの治療に用いる場合。


高度な検査や治療
がんゲノム医療における遺伝子パネル検査(標準治療を終えていない場合)
560,000円
治療費(先進医療)
重粒子線治療、陽子線治療
重粒子線治療 3,000,000円~3,500,000円
陽子線治療 3,000,000円~5,000,000円
高額療養費制度とは
医療機関や薬局の窓口で支払った自己負担額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた部分が払い戻される制度です。自己負担の上限額は、年齢(70歳未満か70歳以上か)や所得によって異なります。


高額療養費制度の計算例
医療費が100万円、窓口の負担(3割)が30万円かかる場合
所得区分(370万〜770万円)として計算した場合
窓口で医療費の3割(100万円の3割)である30万円を支払います。
3ヵ月後に健保組合等から自己負担限度額の87,430円を超えた額、
212,570円(300,000円-87,430円)が高額療養費として自動的に払い戻されます。
自己負担額
8万100円+(100万円-26万7000円)×1%=87,430円
払戻額
300,000円-87,430円=212,570円
混合診療とは
混合診療とは、保険診療と自由診療を組み合わせて行うことです。原則として混合診療は禁止されていますが、例外として評価療養、選定療養、患者申出療養が認められています。混合診療は原則として、全額自己負担となります。
評価療養
保険適用とするかを評価するための療養で、先進医療や治験などが該当します。
選定療養
医療技術の進歩などにより、患者が希望して特別な治療を受ける場合に、保険診療と併用できるものです。
患者申出療養
国内で承認されていない医薬品や先進的な医療を、患者さんの申し出を起点に保険外併用療養として受けられるようにする制度です。
※保険外併用療養(保険診療部分は、一般の保険診療として一部負担金を支払う仕組み)
